抗日戦争勝利78周年を記念する「勝利のラッパ」を吹き鳴らす
9月3日は、中国人民抗日戦争の勝利記念日である。記念館は午前、勝利広場で中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利78周年を記念するテーマ教育活動を行った。南京大虐殺生存者の子孫代表、中国人民解放軍94994部隊の将兵代表、青少年代表、紫金草ボランティア代表、記念館館員代表などが活動に参加した。
「勝利のラッパ」が鳴り響き、歴史銘記、吾輩自強を激励
厳粛な雰囲気に包まれる記念館勝利広場にある鉄紅色の勝利の壁は、中国人民の抗日戦争の偉大な勝利を意味する。広場の周りの黒い花崗岩には、2014年に民政部が発表した最初の300人の有名な抗日烈士と英雄群の名簿が刻まれている。一寸の山河に一寸の血を流したそれぞれの名前には、人を感動させる勇ましい英雄物語があり、それぞれの忠魂には、不屈の民族精神が秘められている。
9時30分、若くてしっかりとした足取りで勝利の壁の真ん前に来たラッパ吹き者が太陽に向かい頭を上げて「勝利のラッパ」を吹き鳴らした。高らかなラッパの音が空に鳴り響く広い勝利広場は粛然としており、力強いリズミカルな音楽だけが人の心を揺さぶっている。激昂したメロディーは、中国人民が血を浴びて苦闘して抗日戦争の偉大な勝利を収めたことを示していると同時に、このリズミカルな曲の音を聞いているみんなに、「正義は必ず勝つ、平和は必ず勝つ、人民は必ず勝つ」という力を固く信じさせ、歴史銘記、吾輩自強の信念を激励している。
花かごを献上、深い追憶と崇高な敬意を表現
9時35分、荘重で重々しい「献花曲」の中で、記念館は南京大虐殺受難者、日本侵略者に虐殺された犠牲者同胞、中国人民抗日戦争勝利のために命を捧げた革命烈士と民族英雄、中国人民と手を携えて日本侵略軍に抵抗して命を捧げた国際戦士と国際友人に花かごを献上し、現場にいる各界の代表が順番に献花した。芳しい百合の花と高潔な黄白菊の花に人々の深い追憶と崇高な敬意が託されている。
生存者の常志強、龔徳年の子孫が活動に参加した。歴史の証人である南京大虐殺生存者は史実を守り後世を教育するために重要な役割を果たした。現在生存者たちは高齢になったが、その子孫は歴史の記憶を伝えるバトンを引き継いだ。常志強の娘の常小梅さんは「今日という特別な日に記念館のイベントに参加して、平和は容易なことではないことを痛感しました。私は南京大虐殺生存者の子孫として、この歴史をより多くの人に知ってもらい、南京大虐殺の歴史記憶を伝えていきたいと思います」と話した。
童声合唱で新時代少年の懇切な愛国心を表現
勝利の壁の真ん前で、紫金草芸術団が愛国歌「祖国には私がいる」を童声で合唱した。「祖国には私がいる」という歌は全国少年先鋒隊队工作委員会から発表され、新時代の少年児童が国に報いる、奮発向上する志を反映する愛国の歌である。童声合唱の婉曲なメロディーや透き通った美しい歌声が勝利広場の上空にこだまし、新時代少年の懇切な愛国心を表している。
11歳の女の子の呉殊冠さんは誇りに満ちしっかりした眼差しで指揮者をじっと見つめ、清らかで幼い歌声で祖国への最も真摯な感情を歌った。南京市力学小学校から来て3回目に記念館のこの活動に参加した呉殊冠さんは「歌っているうちに、私は新世代の青少年に与えられた責任と使命を感じました。私たちは知識を学び、中華民族の偉大な復興を実現するために努力しなければならなりません」と話した。
南京師範大学付属中学校鄒城路小学校から来た10歳の男の子の王中磊さんは興奮して、「少年が強ければ国も強くなります。新時代の少年として、今の時代を大切にして、私たちは愛国心を原動力として、よく勉強し能力を身につけて、大きくなったら祖国に力を捧げられるように努力しなければならなりません」と話し、その父親も「子供を記念館に入らせ、南京大虐殺の歴史を知ってもらうことを通じて、子供の頃から正しい世界観、人生観、価値観を確立させ、子供の愛国心を奮い立たせるべきです」と述べた。
その後、勝利広場から艾青が創作した「ラッパ奏者」という抗戦詩の朗読声が聞こえてきた。それは抗日戦争でラッパを吹く人のイメージを形作り、中華民族の不屈と中国人民の強暴を恐れない抗戦精神を謳歌した詩である。
抗戦精神を発揚し、歴史記憶を築く
抗日戦争の硝煙が遠ざかっていったが、その精神は永遠に残る。今日、中国人民解放軍94994部隊の将兵代表が活動現場に訪れた。荘厳な儀式で歴史の中に浸らせた将兵たちは、抗戦の歴史を学び、抗戦精神を発揚し、使命を忠実に履行して、中華民族の偉大な復興を実現させるためにたゆまず奮闘しなければならないと一人一人その志を表明した。
こんな時、どんな人種でもどんな言語を喋る人でも、身に覚え、心に共感する力がある。それは平和と正義への憧れである。今日はバングラデシュ、アイルランド、フィリピンなどから6人の国際ボランティアが参加した。東南大学海外教育学院修士課程大学院生、バングラデシュ人留学生のナフさんは南京で勉強する3年の間、南京大虐殺の歴史を専門に学んでいた。世界中の若者がこの歴史を覚えなければならないと述べた。